春を迎える準備
photo by Nipponia Nippon

3月になりましたが、春の陽気の日もあれば、
寒い日もあったりと、まだまだ春は遠いですね。
春の装いも、当分出番はなさそうです。

 

先日、大学内も歩いていたら、
コモ巻きがされた松の木を見つけました。

 

コモ巻きとは、松の木の害虫である
マツカレハの幼虫を駆除する方法の一つとして、
江戸時代から行われてきました。

 

マツカレハの中齢幼虫の
冬に枯れ葉の中などで越冬する習性を生かし、
秋~冬に藁でできた「こも」を幹に巻き付け、
春先に、こもの中で越冬したマツカレハの幼虫を
こもごと焼却し、マツカレハの駆除をします。

 

しかし、近年の研究によると、
マツカレハの天敵までも一緒に
駆除してしまうそうですが・・・。

 

それでも、この光景は、
今の時期までしか見れない貴重なものです。

 

きっと、木々の多い国分寺では、
この他にもコモ巻きをされた木々が
多いことでしょう。

 

春を迎える準備―。
それは、私たちの暮らしだけでなく、
生き物とも上手に付き合っていく上でも、
必要なことかもしれないですね。