東山道武蔵野路「国指定史跡」
皆さんは、国分寺市に東山道武蔵野路
が通っていたことをご存知ですか?
現在の東京都・埼玉県・神奈川県
の一部を包括する武蔵野国は、当初、
七道のうちの東山道諸国に含まれて
いました。
東山道は、都から東へ山沿いに続く
道で、近江・美濃・信濃国から上野国
に入り、下野国を経て陸奥・出羽国へ
と通じています。
奈良・平安時代の武蔵野国の中心で、
国府・国分寺が置かれた現在の府中市・
国分寺市域では、開発工事に先立って
数多くの発掘調査が行われています。
その後、全国的に古代の道路遺構に
対する関心が高まる中で、これらの
溝跡の延長上にあたる各地で構造が
類似する溝跡や硬化面の発見が相次ぎ
、府中・国分寺市を南北に縦貫する、
道路跡が「東山道武蔵野路」であると
いう見解が定着していきました。
保存を望む多くの声に後押しされ、
全国初の古代道路の保存設備事業が
行われ現在も残されいます。
古代道路跡としては学術上大変価値
が高い武蔵野路をこれからも大切に
保存して頂きたいですね。
ぜひ一度散歩に訪れてみてください。