小さな祠が伝える交差点の昔と今
photo by Nipponia Nippon

今回紹介するのは

恋ヶ窪交差点にぽつんと佇む

厳島大弁財天という小さな祠です。

 

以前紹介しました

国分寺市の中でも大きな公園である

窪東公園のすぐ近くにこの祠はあります。

 

以前の厳島大弁財天には

赤色の鳥居があったようです。

一時期、道路の拡張工事の関係で

移動されていた祠が

姿を変えてもといた場所に戻って来ました。

 

祠に歩み寄ると

向かって左側には水道

右側には「弁財尊天 聚福之水」

と彫られた石碑がありました。

 

実はこの場所

1657年に玉川上水から国分寺村へ水を通すために

造られた用水路である国分寺村分水と

貫井村方面へ通された貫井村分水の分岐点

更に付近には

国分寺村分水と恋ヶ窪村分水の分岐点もある

水の要所となっていたようです。

 

厳島大弁財天という小さな祠が

道路工事を終えてもここにあるのは

恋ヶ窪交差点の昔を伝え続け

今を見守るためなのかもしれませんね。