花沢橋
基本情報
古くより国分寺の南北を繋ぐ役割を担っていた大切な橋があります。それが、花沢橋。昭和31年に国分寺駅の南口が完成するまで、国分寺の南側と北側を行き来するには手段が少なく、多くの人がこの花沢橋を利用しなければなりませんでした。そのために、他の橋のように川の上に架かっているわけではなく、線路の上の橋となっています。昔から国分寺エリアに暮らす地元の人々にとってとても大切な存在であり、多くの住民の生活に貢献してきた場所なのです。もちろん、現在でも花沢橋は使われており、まだまだ市民の生活を見守り続けているのです。
見どころ
南北を繋ぐ大切な架け橋としての存在
線路の上に架かる橋、花沢橋。国分寺駅の南口が完成するまでは、南から北へ向かうには当時の国鉄のガード下を抜けて大学通りに出なければなりませんでした。それ以外は、都立殿ケ谷戸公園を上り、花沢橋陸橋を渡るという方法しかなかったのです。南北に分断されているかのような国分寺を繋ぐ、まさに架け橋として活躍をしていたのです。昭和31年に南口が完成した後は橋の利用者も減り、より生活しやすくなったことは言う迄もありません。しかしながら、当時この橋を渡り続けた人達にすれば、とても想い出の詰まった場所でもあります。利用者は減ったとしても、国分寺の大切な橋としていつまでもその姿を残しておいて欲しいと思います。
国分寺の生活が見える景色
花沢橋は国分寺駅の西側に位置しており、線路はもちろん周辺ビルなど国分寺市の繁華街が見渡せます。下河原線のホームがあった位置は、今は商業ビルが立ち面影は残っていませんが、ここにあったと思うとしみじみした気持ちに浸れます。夕暮れ時ともなると、眩しい日差しを直に受け、手すりなどの影が長くアスファルトへ写り情緒感ある雰囲気に。まだまだ多くの人々がこの花沢橋を利用した頃の想像をしながら、ゆっくりと橋を歩いてみてはいかがでしょうか。
場所
所在地 | 東京都国分寺市本町2丁目 |
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