不動橋
基本情報
国分寺といえば野川が有名ですが、国分寺街道沿いの野川本流と元町用水が合流する場所に木製の橋が架かっています。この橋は不動橋と名付けられており、現在でも多くの人々が利用する大切な場所として守られています。実はこの不動橋、以前は木製ではなく石橋だったのです。そのため、橋の北側には石橋供養塔、庚申塔、不動明王碑が橋の北側にあるのです。普段、何気なく使っている橋にもさまざまな歴史があると思うと、とても感慨深くなるものですよね。
見どころ
短いながらも風情ある佇まいが魅力
野川本流と元町用水が合流するところに架かる不動橋。木製の橋ということで、どことなく風情を感じることができます。住宅街の中にありながらも樹々に囲まれており、季節によってはとても美しい眺めを楽しめます。とっても短い橋で何気なく通り過ぎてしまう場所なのですが、ゆったりと周囲を眺めてみるととても素敵な場所なのです。
かつての石橋の名残が?
不動橋は、実は以前は木製ではなく石製であったことでも知られています。橋にはその名残が残っているので是非注目してほしいと思います。それが、橋の北側にある石橋供養塔、庚申塔、不動明王碑です。石橋供養塔は、マンション下の植木に隠れたようにあるのでちょっぴり目立ちませんが、説明板があるため橋について詳しくわかります。そこに書かれた情報によると、この橋は1832年に造立されたとか。石橋供養塔自体には、常に人々に踏まれている石橋を供養する目的と石橋を渡ることで疫病や災いが入り込むことを防ぐ意味合いがあるそうです。見逃してしまいそうですが、とっても有り難い供養塔なのですね。また、供養塔の左側には、青面金剛像が刻印される庚申塔と不動明王碑があります。庚申塔には、庚申の日の銘に国分寺村講中、11名の名が刻まれます。不動明王碑の造立年は不明ですが、不動橋という名前から先に不動明王碑が奉られたのでしょう。日々多くの人が愛用する不動橋にも、長い歴史が詰まっているのです。
場所
所在地 | 〒185-0021 東京都国分寺市南町3-1 |
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お問い合せ | 国分寺市観光協会 TEL. 042-325-0111 |