鳳林院
基本情報
多くの寺院に囲まれる国分寺市。その中でも非常に立派な佇まいで多くの人々からの信仰を集めている場所があります。それが、鳳林院です。大堅和尚によって1728年に創建された歴史ある鳳林院。大堅和尚が大変な苦労を重ね、やっとの思いで創建された鳳林院は、現在でも美しい姿で全てが残ります。また、鳳林院境内にある毘沙門天は、同寺自慢の毘沙門天。円成院から毘沙門天を勧請して村の鎮守としたことで、野中新田は独立した村として認められるようになりました。様々な伝説を残すというこの鳳林院。一歩足を踏み入れると、街とは違う凛とした空気感を楽しめますよ。
見どころ
鳳林院の由緒
鳳林院を創建したのが、大堅元用和尚。1676年に矢沢家に生まれました。出家をしたのが26歳。血縁者であった矢沢藤八、そして農民や商人らと新田開発の願書を提出します。そして、それと同時に一寺建立の願も発しました。これが、鳳林院創建のスタートです。新田開発の許可は得たものの、開発における権利金を納めることができず、上総国望陀郡万国村出身の野中屋善左衛門に相談を持ちかけます。「矢沢新田」としたかった大堅元用和尚でしたが、善左衛門の苗字「野中」を使用することと、土地を割り当てだすことという2つの条件のもと、援助を受けて開発が進んだのだそうです。そして1728年、大堅元用和尚が52歳の時に、鳳林院が創建されたのです。
毘沙門天の伝説とは?
鳳林院といえば、毘沙門天が有名です。新田開発における鎮守となったこの毘沙門天ですが、実は数々の伝説が残されていると言われています。その一つが、新田開発の主要人物である大堅元用和尚の身に起こった出来事です。なんと、夢の中に本尊の使いである毘沙門天が現れ、この新田開発と鳳林院創建の計画の成功を告げたというのです。そんな伝説をもつ毘沙門天は、現在でも鳳林院境内の一画で大切に守られています。多くの人々に希望を与えたこの毘沙門天。鳳林院に参拝する機会があったら、是非こちらでも手を合わせてみてください。
場所
所在地 | 〒185-0005 東京都国分寺市並木町2-33-13 |
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お問い合せ | TEL. 042-322-1855 |