一般社団法人 ニッポニア・ニッポン - Nipponia Nippon

厳島弁財天

基本情報

国分寺にある由緒正しき祠。それが、厳島弁財天です。以前、西武国分寺線恋ヶ窪駅の東方、府中街道に連雀通りが合流する「恋ヶ窪交差点」に「厳島大弁財天」はあったのですが、2013年の7月頃、道路工事の関係上どうしても移動せざるをえない状況になりました。そんな厳島大弁財天は、近頃恋ヶ窪交差点の北側に戻って来たということで、地元の方もホッと胸をなで下ろしているのだとか。道路の周辺には新しい店舗などが点在していながらも、この祠だけは昔から変わらずにこの場所を守り続けている、という新旧入り交じった風景が楽しめるのも国分寺の魅力。ついつい見逃してしまいそうな場所ですが、たまにはじっくりと歴史を感じる散歩も良いものですよ。

見どころ

厳島弁財天とは?

弁財天とは、実は古代インドで河川の女神とされている神様なのだそうです。我が国ではあの七福神のひとりとして知られており、とても大切な神様です。厳島弁財天は、竹生弁財天と江ノ島弁財天とならぶ3大弁財天であり、国内でも非常に貴重な神社として崇められています。

元々は個人の土地にあった?

さて、そんな国分寺の厳島弁財天なのですが、元々水車業を営んでいた戸倉昇家に置かれていました。しかし戸倉家が廃業したことにより、戸倉家の外れにあたる土地となる現在の場所に移されたのだとか。五日市街道沿いに流れてきた榎戸新田分水が国分寺村外二ケ村組合用水に合流する水車に祀られており、これもまた歴史の奥深さを知る事実として興味深い話です。

弁天講がある?

弁財天を祀る氏子さんたち。その方々で弁天講というものが組織されているのだそうです。昭和20年以前には、周り番の宿に集まってご馳走を食べるという習わしだったようですが、それ以降はバスツアーなどになっているようです。鎌倉の銭洗い弁天や石和にある七福神などなど、弁財天に関わる場所を選んでツアー旅行を計画するのだとか。さすが、弁財天の氏子さんだけあって、とっても粋な楽しみ方です。氏子さんは、こうやって弁財天の歴史を守っているのですね。

場所

ニッポニアニッポン公式サイト

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