殿ヶ谷戸庭園(随冝園)
基本情報
殿ヶ谷戸庭園は元々、三菱合資会社の社員で貴族院議員にもなった江口定條氏が作った別荘です。のちに岩崎彦弥太氏が買い取りました。氏は庭園建築として紅葉亭を建築するとともに、湧水や園池を併設して和洋折衷の回遊式庭園を造りました。殿ヶ谷戸庭園は地域の商業化の案が提案された際に庭園を保存するべきという市民の意見に後押しされ、1979年4月から都立庭園として一般に公開されるようになりました。また、当時の風致景観を最もよく残した芸術的価値の高い別荘庭園として国指定名勝に指定されています。
見どころ
次郎弁天の池~古き良き名水~
次郎弁天の池は国分寺の特徴である国分寺崖線から湧き出る清水を集めてできた水たまりを池として造ったものです。水源である湧水は古くから「次郎弁天の清水」として信仰されたもので、縄文人もその湧水を飲んだといわれています。また、現在は東京都名湧水57選にも選ばれています。
◇次郎弁天の池を優雅に泳ぐ鯉と一緒に撮りました。
鹿おどし~庭園に響く自然の音~
殿ヶ谷戸庭園には紅葉亭の近くに鹿おどしが置かれています。鹿おどしは京都の詩仙堂に由来しています。詩仙堂は江戸時代に詩人の石川丈山が営んだ庵です。丈山は自らの耕した畑を守るために鹿おどしを考案したと考えられています。鹿おどしの侘しさが受け入れられ日本庭園の景物として伝えられています。
◇流れる水はとてもきれいで、石を打つ竹の音を聞かせてくれます。
場所
時間 | 09:00〜17:00(入場は午後4時30分) 定休日/年末年始(12月29日から1月1日) |
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所在地 | 〒185-0021 東京都国分寺市南町2―16 |
お問い合せ | TEL 042-324-7991(殿ヶ谷戸庭園管理事務所) |
備考 | [文化財指定]国指定名勝・都名湧水 一般(中学生以上) 150円 団体(20人以上) 120円 65歳以上 70円 団体(20人以上) 50円 ※小学生以下および都内の中学生は無料 |